フィリピン針生旅日記

フィリピン一人旅 

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自作恋愛小説 HIMITSU 禁断の愛 第3章 麻薬と性のテロリズム 12

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第3章 麻薬と性のテロリズム




電話口から聞こえてくる、妹の声は車の騒音と合い重なり、幾度となく闇に葬られるように

妻との関係を希薄に感じずにはいられなかった。

もし、万が一、妻のアラーンに他の男ができたとしても不思議ではない。

妻は、浮気性ではないが、とにかく男たちにもてた。

吉雄がいない、安心感からかひと時の浮気に走ったとしても、不思議ではない。

「畜生! いったい誰だ、俺の妻をとりやがって。今すぐにでもベトナムに帰りたい。」

アラーンは、若い女性に比べれば、肌の艶、しわも隠せないほど老いても見えたが、

そのことが、よりいっそう色気が発奮し、化粧ののりと相重なり、男たちのマドンナ的存在

になっていた。

自転車にまたがり、家路に向かう前に、近所にあった公園に立ち寄った。

夕暮れ前の下校途中と重なり、公園の前にはたくさんの学童が一斉下校していた。

吉雄は、公衆便所で用を足すと、冷静に気持ちを落ち着かせ、アラーンのことだけを考えた。

今、仕事を中断してベトナムへ帰るべきか、それとも暫く彼女と連絡がつくまで待っているか、

どちらも吉雄にすれば、重い決断だった。

そのとき、ゴミ箱から古新聞に大きな見出しを見つけて読んでみた。

「妻の浮気、夫が留守のとき、・・・・・・」

吉雄にしてみれば、気に障る記事だったが、ひとどおり読んでみた。

「夫とのセックスレスが、妻を浮気に走らせる。・・・・・」

「何だ、この新聞、まったく今の俺と同じ状況じゃないか。気に障るな。でもあいつはセックスが

好きだからな。俺がいない間に、浮気しても不思議じゃない。それに俺たちは結婚をしていないから

別れやすいことも一つに考えられる。」

新聞の記事を拾い読みしたあと、新聞紙を縦に破り捨てた。紙が破れた音と合い重なり、吉雄の

心も奈落の底へ落ちていくような気分だった。

夕暮れ時、園児たちが公園の砂場で遊んでいる。そばで見守っている若い夫婦は、何も

話こそしていなかったが、とても幸せそうに見えた。

「これが幸せのひと時なんだな。会話なんかいらない。たたその一瞬一瞬、時を築いていくように

大事に時間を見守ることが、家族の幸せなんだな。それに比べ俺たちはいったいこれからどうなっていくんだろ

う。」

吉雄の呟きは、終わることがなかった。

いっぽう、妹のグレンは、姉のアラーンとの連絡を常にしていた。

吉雄には、電話で姉はどこにいるかわからない・・そう、うそをついていた。

「ねーさん、早く吉雄さんに電話かけてよ。あの人、すごく心配しているよ。私だって困るよ。いつも

彼から アラーンはどうした?どうした?問い合わせの電話ばかりだもん。」

電話口からアラーンの静かな声が聞こえてきた。もう夜の8時だというのに眠いのか。

「グレン、悪いわね。もう暫く静かにさせといてくれる。?私から彼に電話するわ。でも2日も彼から遠ざかって

しまうと、なぜか電話かけることが億劫になってしまうの。」

突然、テレビの音と重なり、グラスの割れる音が聞こえてきた。

「ねーさん、そばに誰かいるの?もしかしてあのめがねをかけたひげの男?・・・・」

返事に躊躇したアラーンは、しばらく黙っていた。しかし沈黙を破るように妹 グレンに言った。

「わかる?あなた感が鋭いわね。私たちそう遠くないところに今いるわ。彼、体の具合がとても悪いの。

だから私、看病をしているのよ。だから家に帰れないの。それに看病をしている相手が男だと吉雄にも

言えないでしょ。そう、あなたから、友達が病気で倒れたから今、看病をしているとうそついてくれないかし

ら。」

半信半疑な姉からの告白に、妹のグレンは、迷うことなく承諾してしまった。

「でもねーさん、どうして自分から電話を吉雄さんにかけられないの。ねーさんから電話をかければすべて

彼だって納得するじゃない?」

実は、このときアラーンと矢崎は町から少し離れた、宿に宿泊をしていた。

宿といっても、一般民家の部屋を間借りしただけだった。

部屋の周りは、静かな農村部落で、少数民族がときおり宿の前を行きかう。

「アラーン、この間、中国とミヤンマーの国境の町から、俺の友達が仕入れてきたヘロインだ。あそこじゃ、

1グラム30元で買えるそうだ。どうだ、試してみるか?4,5時間は効くぞ。・・」

矢崎は、腹ベルトの中に隠し持っていた、ビニール袋から紙に包まれた結晶の小さな塊をアラーンに見せた。

「これなに?私まだヘロインは試したことないわ。中国にいたとき、中国人の客と一緒に吸った薬、あれって

何かしら。でもセックスしているとすごく感じやすかったわ。・・・」

アラーンと矢崎は、実は中国にいたときからドラッグを通じての仲だった。

もちろん、アラーンもドラッグをベトナムにいたときから経験済みだった。

実は、彼女のルーツは山岳少数民族で、今も両親は山で大麻、けしを栽培していた。

「アラーン、吉雄には電話を暫くしないほうがいい。お前、薬で覚醒すると声のトーンがいつもと違うからな。

吉雄のやつは、そういうところが敏感だ。もしばれたら大変だ。」

矢崎は、麻薬常習者であり、気分を落ち着かせるため日々常用していた。

また、中国は廉価で麻薬を買うことができた。

「今日は、ヘロインパーティだ。こうやってアルミホイルにのせ、火であぶるんだ。お前は最初、このくらい

のほうがいい。俺は薬局で注射器と針を買ってきた。これで静脈に刺すとめちゃくちゃ効くぞ。」

矢崎は、新品の注射器と針をアラーンに見せ、結晶の塊が次第に解け、液体になったヘロインを暫く

覚ましてから、自分の尻に刺した。

部屋の中は、異様な匂いと壁のペンキが剥げ落ち、さらにディープな世界へ誘う。

矢崎は、次第に薬が効いてきたのか、あごに蓄えたひげに口もとから唾液が流れ落ちた。

ふたりにはもう、どうでもよかった。矢崎は、アラーンの頭を右手でつかみ、アルミホイル

に解けて気化した、異様な匂いのヘロインを早く吸えと言った。

アラーンは、鼻元をアルミホイルに近ずけ、手のひらで扇子を仰ぐように、鼻腔へ誘いだした。

彼女は、少しむせた。一回咳き込むと矢崎が、彼女のまぶたへキスして、ベッドに彼女を寝かせた。

「どうだい、少し効いてきたろ。?俺は尻に直接静脈注射したから、ものすごく今ハッピーだぜ。」

目がうつろだった。息から異様なヘロインの匂いが吐き出た。

顔色は、茶褐色、次第にハイテンションになってきたのか、両手を大きく広げアラーンに抱きついてきた。

「薬が効いてきたわ。目の前のあなたがなぜか、怖い。いやだ、蛇が見えるわ。腕からいくつもの蛇が

でてきて、あっ!目の前のトラックが私をひき殺そうとしている。・・・」

アラーンはヘロインの吸引により、暫く自分を失い、ベッドに仰向けになり素っ裸になっていた。

矢崎も素っ裸になり、アラーンと交わるように体を密着させ、お互い別の幻覚体験をしていた。

「俺の目の前に、母親が何人も現れ、母親の子宮から猫の死体、人間の臭い死臭が吹き出てくる。

お前の幻覚はどうだ。あっ!もうだめだ。急に体が硬くなってセックスがしたくなった。

後ろ向きになれ。・・」

「あっ~私も、欲しくなってきたわ。・・・・」

アラーンの欲求も動物的本能の目覚めから、幻覚世界からのセックス本能が目覚めた。

「もう、だめ、子宮から蛇がいくつも出てくる感じがするわ。早くあなたのペニスで蛇を殺して。・・」

ふたりは、しばらく2時間以上も懲りずにセックスをしていた。

薬が切れると口に何も入れず、ただ寝ているばかりだった。



続。



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  1. 2012/08/03(金) 06:00:23|
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針生 あつし

Author:針生 あつし
フィリピンの好きなところ。
言葉が通じる。海がきれい。!
人間がおおらかで、ソフトで優しい。
日本人のようにに細かいことにうるさくない。
南国気分を味わえる。
日本の生活に息抜きしたくなったら、フィリピンに行きましょう!



 
  

 
 
 

 


 
 



 
 
 































 


 



 
 









 
 


 




 
 
 

 










 


 


  

 






  




 




  


 



 














 

 





 


 
























 

 



















 





 



































 











 

 
 




 

 
 

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