フィリピン針生旅日記

フィリピン一人旅 

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自作恋愛小説 HIMITSU 禁断の愛 13

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※ 吉雄の心配とは裏腹に、アラーンと矢崎は、隠れ部屋でシャブに浸れていた。







深い眠りとともに、けだるさが体に染み付いていた。

窓に目を向けると、外はすでに夜明けなのか、それとも夕暮れなのか、さっぱりわからない。むせ返るほど

の痰がからみ、つばを外へ吐き捨てた。

犬が数匹、矢崎のそばへやってきて、そのうちの一匹が矢崎をめがけて吼えた。

犬は、なおも窓枠に前足をかけ、しきりに吼えている。

「うるさい犬だ。こいつ幻覚の中にでてきたような気がする。煮て食っちゃうぞ。・・・」

目柱に眉間のしわがより一層深くなり、神経症患者のように気難しい顔をした。

眠りからようやく覚めたアラーンは、いきなり痰を絡め、ゴミ箱に唾を吐き捨てた。

青っぽいねばねばした、黄色がかった痰も一緒に吐き捨てた。

「起きていたの。気分は悪いわよ。頭がずきずきして、何もする気がないわ。・・・」

「じゃ、何もするな。寝てろ。」

矢崎は、吐き捨てるように、アラーンに言った。

腕を組んで窓から見える景色だけを見ていた。

「何をそんなに怒っているの。?」

「怒っていない。ただ話したくない気分なんだ。・・・・」

「変な人。・・・・妹に電話しなくちゃ。

イスの上に置いてあった、セカンドバックから携帯電話を取り出した。

通話をしようとするとなぜか電源が切れた。

「どうしのかしら。おかしいわ。通じない。あなた携帯電話 貸してくれないかしら。」

アラーンの問いかけに終始無言でいた矢崎は、ベッドに腰掛けて注射器をかばんから取り出す。

「このシャブはな、ヘロインとは違う。中国の薬局で合法的に売られているんだ。感冒薬の一種

だけどモルヒネもわずかに含まれているから効くんだ。神経にさ。・・・」

大きな高笑いをしたかと思うと、いきなり気分がふさぎこんだり、精神の高揚が激しすぎる。

「また、やるの、私は遠慮するわ。」

「何だと!もう一回言ってみろ。・・・・」

矢崎は、彼女の両腕をつかんで抵抗する体をさらに、無理に抑えこんだ。

「やめて、もうそんな気にならないわ。あなた薬でおかしくなっているのよ。」

「お前も同類だ。もう一本、つけてやる。待っていろ。・・・」

矢崎は、アンプ剤を注射器に注入して、アラーンの肩に針を指した。

「やめて、。あぁ~。」

「俺も行くぞ。 頭が痛くなってきただろ。そこから四次元の世界が訪れるぞ。どうだ。気分がハイだろ
う。

俺がお前をわざといじめると、お前は次第にそれが快感に変わる。すべて薬の影響だ。

俺のペニスをしゃぶれ。もっと強く。のどの奥までくわえこ込むんだ。」

いつもの矢崎が変貌する。二重人格どころか、動物に生まれ変わったように彼女をむさぼった。

アラーンは、次第に体が溶けていくようにしなりをみせ、腰のくびれを振りながら、より一層

悶え始めた。

矢崎は、いきりたったペニスを彼女の口もとに寄せ付けると、アラーンは、目をつぶりながら

奥までくわえ込んでいた。

口元から、滝のように流れ落ちた唾液は、薬と混合されたのか、異様な匂いさえ発している。

薬と唾液の匂いに、さらに興奮したのかアラーンは、矢崎に対して結合を求めた

矢崎は、口からねずみ色の唾液をたらしながら、壁にもたれかかれ、さらに注射器を尻に


自分でうつ。

アラーンは、そばで彼の胸に寄り添い、目だけがぎらぎら瞼を閉じず、しっかりと開いたままだった。

携帯電話の呼び出し音が部屋に鳴り響いた。

音が部屋の中でこだまし、ふたりの酔いを醒ました。

「おい、早く電話にでろ。消せ。気になる。・・・」

なおも矢崎は、覚醒して幻覚がさらに誇大してきたのか、ついにベッドに崩れ落ちた。

彼は、そのあと一切の音、目覚めからも覚めることはなかった。

アラーンは、鳴り響く呼び出し音を消した。

なぜなら、日本にいる吉雄からの電話にちがいないと思ったからだ。

一回だけの呼び出し音で、それきっきり電話が彼女にかかってくることはなかった。

アラーンは、薬から覚めたのか、一回だけ大きく肩を回し、横になった。

丸一日、何も食べていない。空腹感がぜんぜんない。

シャブを体験することは、今回だけではなかった。しかしひとりでシャブをすることは一切なかった。

すべて、娼婦として働いていたときの客と経験することが多かった。

その中でも矢崎は、彼女にとってシャブを経験するうえで、常にリードをしていた存在だったのである。

ドアをノックする音が聞こえた。

部屋を貸している宿の持ち主が丸1日、外出もしないで部屋の閉じこもっていることを心配していた。

「ちょっと、起きているのかい?どうかしたのかい?・・・」

オーナーは、ベトナムの編み傘を普段でも被っている、働きものの農夫を兼業としていた。

矢崎は、ベトナム北部地域の農村地帯では、ホテルがないことを熟知していた。

堪能なベトナム語をあやつり、民家を訪ね歩き、部屋を間借りすることも少なくなかった。

いっぽう、吉雄は解体現場で今日から警備に当たっていた。

搬出搬入車両の道路誘導が主な役目で、それ以外は、門番のようにゲートの前で立っていることが多かっ
た。

「山越さん、昼休憩にしましよう。13時から仕事開始しますからね。・・」

解体業者の職長は、長い髪の毛を束ね、一見バンドマンのような風貌だったが、ユンボの操作技術は、

素人の吉雄からみても優れた技術だった。

「あの 職長さん、結構いい日当もらっているだろうな。建築関係の人にしては、穏やかな話ぶりだ。」

吉雄に、会社から電話がはいり、明日から数日間、同じ現場で働けるか、問い合わせがあった。

「はい、わかりました。いいですよ。この現場気に入りました。職長さんも職人さんもいい人ばかりですか
ら。」

吉雄は、会社の指示で当分この現場で働くことが決まった。

仕事の軌道が乗ったことに相反し、ベトナムに置いてきた妻が気になりだした。

「あいつ、朝も電話したけど電話にでない。いったい何してんだ。妹は、ただわからない・・・・と一点ば

りで。・・・」


続。



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  1. 2012/08/04(土) 06:00:23|
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針生 あつし

Author:針生 あつし
フィリピンの好きなところ。
言葉が通じる。海がきれい。!
人間がおおらかで、ソフトで優しい。
日本人のようにに細かいことにうるさくない。
南国気分を味わえる。
日本の生活に息抜きしたくなったら、フィリピンに行きましょう!



 
  

 
 
 

 


 
 



 
 
 































 


 



 
 









 
 


 




 
 
 

 










 


 


  

 






  




 




  


 



 














 

 





 


 
























 

 



















 





 



































 











 

 
 




 

 
 

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