フィリピン針生旅日記

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自作恋愛小説 HIMITSU 禁断の愛 第4章 消えた過去遺産 18

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第4章  消えた 過去遺産



あの時もそうだったわ。そうあの時も・・・・・・」

あの時とは、今から約3年半ほど前のこと。中国で彼女が働いていたころのことだった。

中国の置屋で働いていたアラーンは、勤め始めたころは客も少なかった。

日がたつにつれ、常連客が増え始めたのも彼女が、ベッドでのサービスがよかったからだ。

客の予約が積み重なるにつれ、彼女自身も24時間肉体を酷使しなければならないほど、多忙を極めて

いた。

そんなとき、いつも早起きの吉雄は、朝食と軽い散歩を終えたあと、部屋の掃除と読書を

終えると、毎日決まったようにアラーンの店へ午前中出掛けていった。

いつものように、彼女が寝ている部屋へ行くと彼女は、洗濯か大きな鏡の前で丹念に化粧を

していた。

人の気配を感じたアラーンは、化粧をいったんやめ、出入り通路へ目を向ける。

そこにいたのは吉雄だった。

すぐに手招きで部屋の中へ呼ぶと、彼は入ってきた。

お互いに言葉は通じないが、吉雄は決まってアラーンだけしか指名しないほど、彼女のことを気に入っていた。

彼は、セックスを求めていたばかりではなく、彼女に魅かれる何かを感じとっていた。

この日もアラーンは、午前中にしかできない身支度清掃をいつもどおりこなしている最中に、彼はやって来た。

「シンチャオ!・・」※ベトナム語 こんにちわの意味

目と目が重なりあい、彼女はえくぼを作ると、化粧の手を止め、彼の胸に抱きついてきた。

彼女が寝ている部屋は、ベニヤ板で仕切っただけの狭くて薄暗い部屋だった。

部屋の中央にベット、壁にはたくさん掛けられた服が整然とあった。

ベニヤドアを閉め、鍵をかけると吉雄もアラーンも何事も言わず、ただ服を脱いだ。

決まった習慣のようにベッドに横たわる吉雄。そしてアラーンのサービスが繰りかえされていった。

「アラーン、今日は俺、調子悪いんだ。だからいいよ。ゆっくり部屋に君といたい。この空間は

俺にとって大事な時間なんだ。」

吉雄は、上半身だけ脱ぎ終えると彼女にそう言った。

「どうして?せっかく来たんだから遊んでいかなきゃ。いいわよ。あなたはただ寝ていればいいの。」

彼女の唇から長い舌が彼の胸もとをはった。

「いいんだ。本当に。今日そんな気分にならん。それより按摩をしてあげるから話をしよう。」

吉雄は、体勢を翻し、彼女をうつぶせに寝かせ肩から背中を按摩した。

「なぁ、来月初め、田舎に帰ると言っただろう? 俺も一緒に行けないか?」

暫く、アラーンの返事はなかったが、こっくりうなずき、彼の顔色を伺い始めた。

「いいわよ。一緒に来たければ、私 ハノイにも行って鼻を整形したいの。田舎には兄の車を

借りて帰るわ。久々の里帰りなの。その前にたくさん稼がなくちゃ。・・」

アラーンは、もうじきせまる里帰りに夢を含まらせているようだった。

吉雄の頭を一瞬掠めたのは、彼女の田舎へ一緒に帰ると物入りが多くなることへの不安だった。

彼女がいくら置屋で稼いでいるとはいえ、日本人である吉雄の財布を期待していることも否めない。

まして客である吉雄は、オールナイトで彼女と遊ぶときは、かなりの出費をしていた。

夜の12時から朝方8時頃までの約束。店を連れ出して彼女の空腹を満たすための食事タイム。

彼女が帰る前には、決まってチップを渡していた。また店の同僚 老板たちにもお菓子を渡すほど

吉雄は、気を使う優しい心使いだった。

外のほうから、店の管理者老板が何か、アラーンに言っている。

ベトナム語だったので吉雄にはさっぱりわからなかったが、中国人の常連客が来たことの知らせだった。

「アラーン、お客が来たよ。・・・」

「もう、終わったわ。また来てね。明日 オールナイト約束してくれるかしら。・・・・」

彼女は、吉雄との時間をほしがっていたため、ショートよりオールナイトを希望することも度々あった。

「うん、わかったよ。明日 早めに来て老板に前金渡すよ。・・・」

そういい残すと、颯爽と店を出る。すでに次の中国人客が、店の前にある椅子に堂々と座って待っていた。

そんなことが度々あったため、常に吉雄は不愉快な気持ち、嫉妬の気持ち、彼女が他の男に金で抱かれる

せつなさを痛感せずにはいられなかった。

「畜生!どうにもできん、胸が痛む。なんで俺は娼婦に惚れてしまったんだ。こんな苦しい胸の気持ちを彼女

は、ぜんぜんわかっていないだろう。むしろたくましく堂々としている。なんて切ないんだ。

むしろ、あんたなんか大嫌い!そう三くだり半つけられたほうがさっぱりする。・・・」

置屋街の通路を歩いていると、どの女たちも、吉雄はアラーンの顧客だということを知ってか、誰ひとりとして

腕を引くもの 声を掛ける女もいなかった。


続。




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  1. 2012/08/08(水) 06:00:48|
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針生 あつし

Author:針生 あつし
フィリピンの好きなところ。
言葉が通じる。海がきれい。!
人間がおおらかで、ソフトで優しい。
日本人のようにに細かいことにうるさくない。
南国気分を味わえる。
日本の生活に息抜きしたくなったら、フィリピンに行きましょう!



 
  

 
 
 

 


 
 



 
 
 































 


 



 
 









 
 


 




 
 
 

 










 


 


  

 






  




 




  


 



 














 

 





 


 
























 

 



















 





 



































 











 

 
 




 

 
 

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