フィリピン針生旅日記

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自作恋愛小説 HIMITSU 禁断の愛 第6章 アラーンの現実 28 

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第6章  アラーンの現実




携帯電話のデイスプレイには、 吉雄とアラーンが仲良く肩を並べて写した写真が取り込まれた。

「いい?私のこと忘れないでね。写真を見ながらいつも電話して。・・・・・・・・」

ゆっくり噛み締めるように、静かに部屋の中に小さく響くように、アラーンは吉雄に告げた。

「もちろん、君のこと忘れるはずがないだろ。君と離れることがどんなに俺にとって辛い

ことか、君にわかるか?」

ただし吉雄は、携帯電話を常用することは昔から好きではなかった。

なぜなら、もし電話をかけて繋がらないことがあったりすると余計な心配をするからだ。

アラーンは、娼婦の仕事をしている。

客を取っているときは、携帯電話の電源を切っていることが多い。

アラーンは、再会の約束をして、吉雄が拾うタクシーに乗り、田舎に戻っていった。

部屋にひとり残された吉雄は、3日間過ごしたハノイでの生活を思い返していた。

むしょうにアラーンが恋しくなり、思わず階下にいる宿のオーナーに用事もないのに話かけていた。

そばに寄ってきた吉雄に対して、宿のオーナーはひとこと彼に告げた。

「あなたの彼女、きのう僕に話していたよ。あなたから1000ドル相当のジュエリーとお金を受け取ったて
ね。」

「それで彼女何かあなたに言っていましたかね?・・・・・」

そばに座って仕事をしている女性スタッフも耳を傾け、彼らの話を聞いている。

「あなたのことお金持ちだって。そう話ていたよ。・・・・・・」

「そうですか。彼女そう受け取ったんだ。何も俺は金持ちじゃない。俺の愛の表現がこういう形として

彼女に向けられただけだ。・・・・」

宿のオーナーは、少しだけにこりと微笑み、客との対応に続け始めた。

「アラーンのやつ、要らぬことを他人に話すな。宿のオーナーに俺のことを話すくらいだ

から、店の老板や同僚の女の子たちにも話ているに違いない。・・・

去ってしまったアラーンのあと、彼の胸中は複雑な幻の影として、残されていくようだった。

翌日、アラーンからメールが来て、当初予定していた休日を短縮して、田舎にいる期間を

1日だけにして、中国との国境の町、ラオカイに数日いることを連絡してきた。

宿で働く英語が達者な若い女性に、アラーンから来るメールを彼女に少しばかりのチップ

を渡し、翻訳してもらった。

「あなたの彼女、今ラオカイで仕事しているそうよ。・・・・・」

仕事をしていると聞いた吉雄は、その言葉に驚愕した。

「えっ?・・・・・仕事だって?・・・・」

嫌なワード「仕事」だった。

何を意味するかといえば、アラーンの仕事は、売春だからだ。

まさか、プレイベートでもベトナムで売春するのか?中国を離れて故郷ベトナムで、まさ

か、仕事をするとは考えにくい。

しかし、アラーンが国境を接するベトナムラオカイから固定客を電話で呼び出し、客をラ

オカイのホテルに誘うことも十分に可能であることに違いない。

中国の町に住所登録している中国人は、自由にラオカイの町に行くことができる。

また、日本人も入管の手続きは、面倒であるがベトナムノービザ15日間、中国ノービザ15

日間 自由に往来できる。

吉雄は、このときアラーンからのメール「仕事」というワードがとても嫌に感じた。

仕事ということなら何をしてもよいのか。

確かに吉雄ともハノイで密会している。彼女の休日をフルに同行できると予想していた彼

だったが、残りの数日間は家族と過ごしたいと

思っていた吉雄の考えに水をさすかのように、アラーンは今ラオカイの町に潜伏してい

るらしい。

今まで彼女から聞いていた話では、ラオカイの町には親戚がいないと聞いていた。

ラオカイといっても面積が広く、もしかしてアラーンの故郷 イエンバイ省からそう遠く

もない、隣り村に滞在しているのかもしれない。

しかし、「仕事」という返事に意味は、吉雄と等しくほかの客と密会している可能性も高
いと言えた。

アラーン自身、一人の男だけに限定するのではなく、広い範囲で男と付き合い、その中か

ら自分の将来について真剣に交際できるまたは、結婚できる男を分散して、保険をかけて

いるのではないか。

そう吉雄はこのとき思い始めていた。

しかし、管理売春されているアラーンたち娼婦は、通常中国のどの町でも個人で売春はで

きないはずだった。

またベトナムラオカイの町でも置屋に籍を置いているときもそうでないときも、客を自由

にとることはできなかった。

見つからなければよいというわけではなく、黒い影に暗躍するシンジケートがいつも監視

していて、もし客をとったことがばれると何をされるかわからないことも事実だった。

「あいつ、・・・俺以外にも固定客は数人いるが、まさか。・・・・休みの日まで客と会

っているなて創造できなくもないが、

考えられなくもない。置屋で客をとっても売り上げの半分は老板に持っていかれるから

な。個人ならまるまる自分の手元に残るというわけか・・・・」

吉雄は、急に身震いした。立っているのがつらくなるほどいやな予感がしていた。

気軽に翻訳してくれた女の子は、白い便箋にすべるようになめらかな英文で、吉雄にあり

のままを翻訳して伝えた。

「彼女、怒っているようですよ。メールの返信に、私をなぜ信用してくれないのか?そう

書いてあります。・・・」

「だってさ、本当のことはあなたには、言えないけど・・・あいつなんでラオカイにいる

んだ?イエンバイに戻って家族と暮らすって話ていたんだ。?」

吉雄は、かなり声を荒げて今にも怒鳴り散らすかのように、女の子に言った。

「さぁ~?・・・・・・」

「すまん、君にあたっても仕方がないよね。俺どうかしちゃたかな?・・・」

そばにいたお店のオーナーは、すばやく吉雄に言った。

「お金よ。女は金、金なの。その子、悪いけど私から創造するとすべてお金のためだけ

に、行動しているわ。・・・あきらめなさい。・・」

この言葉は、吉雄の胸に大きく突きささった。

帰り道は特に寂しい気持ちに変わっていた。


続。
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  1. 2012/08/18(土) 06:00:31|
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針生 あつし

Author:針生 あつし
フィリピンの好きなところ。
言葉が通じる。海がきれい。!
人間がおおらかで、ソフトで優しい。
日本人のようにに細かいことにうるさくない。
南国気分を味わえる。
日本の生活に息抜きしたくなったら、フィリピンに行きましょう!



 
  

 
 
 

 


 
 



 
 
 































 


 



 
 









 
 


 




 
 
 

 










 


 


  

 






  




 




  


 



 














 

 





 


 
























 

 



















 





 



































 











 

 
 




 

 
 

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